名水紀行
秦 野 名 水 巡 り
(pilgrimage)
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弘法の清水 |
秦 野 盆 地 湧 水 群 (日本名水百選)
丹 沢 名 水(秦野盆地湧水群)めぐり
日 本 名 水 百 選
谷 川 岳 史
秦 野 南 東 部(今泉地区他)
弘 法 の 清 水 ( 臼井戸 )
平安時代、夏のある日のこと、一人の僧が水を恵んでもらおうとある家を訪れましたが、その家には水がありませんでした。「ちょっと待って下さい」と外へ出た娘はなかなか戻ってきません。水を求めて遠くまで行ったのでした。僧は大変感謝し、持っていた杖を地面に突くと、そこから水が湧き出しました。後になってこの旅の僧が弘法大師と分かり、この井戸を弘法の清水と呼ぶようになりました。年間を通して水温は16℃前後、湧水は日量130トン前後で安定しています。なお秦野近在には、弘法山等弘法大師ゆかりの地が多数あることから、大師伝説と結びつき弘法の清水と言われるようになったようです。
【案内】 小田急線秦野駅北口より右へ徒歩約5分の湧水、水量豊富。・秦野市大秦町 1−31
今 泉 名 水 桜 公 園 ( 今泉湧水池 )・ 別称 「大岳院池 」
秦野駅近く、この池は古代からの水汲み場所であって、池の底からは、石器時代、奈良・平安時代の土器破片等が大量に出土しています。現在の池は、昭和初期に造られたもので、それ以前は荒地に囲まれた湧水でした。池の底から日量約2,500トンの地下水が湧き出し、秦野盆地湧水群の中でもトップクラスの湧出量を誇っています。以前は釣り堀として利用されていましたが、秦野市制施行50周年(平成17年1月1日)を記念して、平成18年2月1日に今泉名水桜公園として整備され生まれ変わりました。園内には18種類50本の桜が植えられ、水辺と桜が四季折々の姿を織りなし、ほぼ1年を通して桜と散策が楽しめます。公園の基本設計は、安藤忠雄氏によるものです。
【案内】 秦野駅南口より徒歩5分 ・秦野市今泉426−1
い ま い ず み ほ た る 公 園 ( 向原湧水 )
向原湧水を利用し、秦野市今泉台特定土地区画整理事業に伴い、ホタルの生息できる親水公園を整備しました。園内数カ所から水が湧き出し、草むらの中を静かに流れています。向原湧水は、今泉ホタル公園内にあり、シーズンには、源氏・平家ホタルがみられます。
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【案内】 白笹神社南小学校の間の路を入って行くと、広い道路に出反対側左にこんもりした緑地が見えます。入り口は道路側と上の道の角、室川沿いに緩やかな傾斜の路も有ります。
白 笹 稲 荷 神 社 湧 水
関東三大稲荷の一つである白笹稲荷神社境内に有りますが、入り口の傍らに自然の湧き水を利用し、竹で作った手水舎があり、喉を潤すことも出来ます。白笹湧水は、小さな崖から水晶のような水玉がしたたり、谷あいには清らかな湧水が集まり、白笹稲荷神社遊水池となり、一貫田の湧水と合流して室川へ流れ出ています。芹沢湧水と合わせて日量500トンが室川へ流れ出て水道水としても利用されています。
【案内】 南公民館の先、秦野南小学校T字路を右折し、すぐ左の坂道を登ると100m先に白笹稲荷神社の大きな鳥居が見え、その脇に広い駐車場有り
一 貫 田 湧 水
一貫田湧水は、白笹稲荷神社遊水池に隣接し、一貫田の湧水へ神社遊水池からの水と合流して室川へ流れ出ています。芹沢湧水と合わせて日量500トンが室川へ流れ出て水道水としても利用されています。
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【案内】 南公民館の先、秦野南小学校T字路を右折し、白笹稲荷神社に同じ、駐車場有り
芹 沢 湧 水
すぐ南側には「白笹の泉」があり、また隣接して一貫田湧水・白笹稲荷神社遊水池が在る。白笹稲荷神社下の広場へ行くと、、少し奥の場所からぬかるんだ河床へ降りられる。飛び石伝いに一貫田湧水と室川との合流地点の中州まで行くと、芹沢湧水が滝になって豪快に流れ落ちているのが見られます。一貫田湧水と合わせ、日量約500トンの湧水が室川へ流入しており、現在でも秦野市の水道水源として利用されているとのことです。ただこの上は宅地造成され、何回か通いくまなく探しましたが、湧水らしき場所はついに見つかりませんでした。
【案内】白笹稲荷神社湧水と同じ
ま い ま い の 泉 ( 南公民館内 )
この泉は、南公民館前にあり、地下水監視用に掘削された井戸を利用した自噴水で、その見た目と上古に造られた井戸である『まいまいず井戸』にちなんで命名されました。地下水質の改善が進み、飲用に適する水質に達したため、地下水の監視用に掘られた井戸を利用して、地下20mから地下水を自噴させています。大勢の方が水汲みに来ていました。
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【案内】小田急線秦野駅より徒歩で約20分、またはバス(秦15系統震生湖経由比奈窪行)で約10分、南公民館前下車
・秦野市今泉598
ど う め い の 泉
宅地開発により不明となった『どうめい湧水』にちなんで命名されました。地下水質の改善が進み、飲用に適する水質に達したため、地下水の監視用に掘られた井戸を利用して、地下30mから地下水を自噴させています。
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【案内】小田急線秦野駅よりバス(秦15系統震生湖経由比奈窪行)で約10分、畑中下車、徒歩約10分 派出所近くの ”どうめい北児童遊園地 ”内にあります
小 藤 川 湧 水 ( ことうがわ )
南公民館の西、現在は住宅地の中にありますが、街中に残された数少ない湧水として、地域による保全が進められています。 昭和の時代までは、田圃の中にこんこんと湧き出ていた、水量は今も変わらない。季節にはホタルが飛び交う民家に囲まれた狭いデルタ湿地帯です。
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【案内】南公民館と学校の中間にある狭い道路を150m程進むと三叉路があり、右側10m先に
大 国 の 名 水
出雲大杜相模分祠は、1888(明治21)年に関東地方の要所として大社の分霊を秦野に鎮祭したもので、当初は、渋沢峠付近にあったのを、1975(昭和50)年にこの地に遷座した神社である。この名水は、境内にある啓発看板によれば、1609(慶長 14)年以来 400 年、池や井戸から湧出した名水は、出雲の大神によって「変若水」(わかがえりの水)の信仰が高く、薬飲用、茶道用長寿の聖水として県内外より多くの人に利用されている。名前は、祭神大国主命からの命名でしょうか。出雲大社相模分祠の手水舎に湧き出ています。
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【案内】宮町湧水・出雲大社相模分祠と同じ
宮 町 湧 水
出雲大社相模分祠の境内入り口左側一帯、草木が繁茂しているが狭い範囲の湿地帯です。湧水が流れ出し、細長く浅い蛍水路には水草が生え鯉もゆったりと泳いでいました。水路の両側に狭い遊歩道があり、ホタル幼生保護の啓発看板が掲示されおり、初夏にはホタルが見られるようです。
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【案内】 出雲大社相模分祠に同じ
弘 法 山 乳 の 水
昔乳の出の悪かった母親が遠くからこの水を飲みに来たそうです。現在、弘法の乳の井戸水は飲めないとかで、ポンプの隣にある落下防止用格子を組み、釣瓶がある空井戸の方が実物だそうです。写真手前観光用のポンプ井戸水は上水道をタンクに貯め、昔の井戸の様にして汲み上げているそうです。
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【案内】 東京方面より国道246号線善波トンネルの先2つ目の交叉点(乗馬クラブ入口)を左折。山道を登り「めんようの里」駐車場。弘法山頂に有る。徒歩10分。
電車 : 小田急線鶴巻温泉駅下車。弘法山ハイキングコースで約1,5時間。秦野駅から浅間山、権現山経由で約1時間
寿 徳 寺 湧 水 ( 水道ポンプ場 )
秦野駅東、小田急線沿いにある寿徳寺境内にあり、現在秦野市水道局の水源となっています。水道ポンプ場は、寿徳寺の敷地に金網の柵で囲まれ立ち入り禁止で施錠、周囲は大きな樹木が繁って、墓地からは木の間越しに取り水の配管が僅かに伺える程度です。周囲は湿地帯、その上は水田で湧水を引いて田植えがされていたので、下からは水道局の建屋しか見えません。唯一草の茂った田の畦道を行くとポンプの配管が見える所へ行けるが、ぬかるんでマムシが出そうで不気味でした。
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【案内】 弘法の清水を見たらそのまま上に歩くと3分で寿徳寺、境内の墓地脇に有ります
秦 野 駅 北 口 噴 水 広 場
汲み上げた地下水を飲用できる水場と噴水に。秦野市のシンボルとして小田急秦野駅前北口に。
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【案内】小田急秦野駅前北口
荒 井 湧 水 群
小田急踏切より南公民館に至るバス道路傍に広がる畑地の中にある小祠を起点とする湧水群、現在も周辺は湿地帯の茅原となっている。盆地の扇端に位置する今泉の窪地から、染み出るように湧き出た地下水が寄り集まって、日量約1,000トンもの荒井用水として流れ出ています。
との説明なので、車で数回行き探したが見つからず、電車で行き徒歩で探すことにした。たまたまグリーンのチョッキを着てパトロール中の地元自治会役員の方に会い、親切な人で猛暑の日中であったが現場が見える近くまで一緒に歩き案内して頂いた。車では見つからなかった理由は、開発途上で周囲は金網のフェンスとシートで囲まれ、外部からは見えず大型重機が入り工事が進行中。湧水の場所を一枚でもカメラに納めようとしたが、警備のガードマンが真面目で「関係者以外は立ち入り禁止」と、工事現場入り口から一歩も入れさせず、目前に見える湧水現場は残念ながら撮れず、望遠で水溜まりを納めて帰った。写真右のように、排水溝だけはコンクリートで既にガッチリ固められていた。
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【案内】小田急踏切より南公民館に至るバス道路左側に広がる湧水群、現在は開発工事が進行中で、周囲は金網のフェンス・シートで囲まれて見えず、関係者以外は立ち入り禁止、湧水には近寄れない。
河 原 町 湧 水
街中に残された数少ない湧水としては珍しく、水無川の反対側に存在し駅から遠いので探し当てにくい場所に残っていました。秦野盆地湧水群が、環境庁(省)の日本名水百選に指定される以前に宅地開発・造成の手が加わった為でしょうか、湧水処理の排水溝は残されていました。湧出口脇に設置された元自治会の啓発看板には、「うるおいと安らぎ、ふれあえるきれいな水辺を大切に守りましよう」と保全努力と湧水に対する強い想いが示され、地域による保全が取り組まれていた。低い場所を尋ね歩いて、偶然にこの湧水にたどりついた先には、地域の人々の想いをこの看板からくみ取ることができたが、この筆者の経験は、秦野湧水群が名水百選に選ばれた時代にあった市民の想いは、すでに時の流れの中で消え失せ、清い湧水そのものも、コンクリートに囲まれてしまっていた。時代の趨勢というものであろうか。 ( ※ 私も熱波の中汗だくで探し求めて歩いたが残念、地元で数人の方にも尋ねてみたが、直近まで行っていたのに探し当てられなかった。最後はインターネットで突きとめたが、自治会の啓発看板が無ければ、唯の街中の排水溝と見落としてしまう。)
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【案内】 秦野駅から水無川を渡り、県道72号線を左へ坂上り次の河原町交差点信号を左折、100m 程先に河原町バス停、前の小公園右道路を30m 程下り右側民家の狭間に鯉が泳ぐ堀割が湧水。
車は、246号線を伊勢原方面より新善波トンネルを越えすぐ、名古木交差点を左折し県道71号線を東名I.C方向へ、河原町交差点を右折しすぐ、県営団地群前に小公園、前の河原町バス停が目印。
名 無 し の 湧 水 群
嘗ては今泉地区農家の庭先には、自然の湧水が多数見られたそうです。これらは地下水源の自噴水が殆どだとのことです。それだけ昔から、丹沢の伏流水が秦野盆地を潤してきたと言えます。今でも私有地に湧水があり、年二回は水質検査に訪れ飲んでも安全との事ですが、公営水道が発達した現在は、水道の安全性・利便性に頼り清水は利用してないとのことです。この秦野市がもつ名水の歴史と様々な出来事や、豊かで清らかな湧水に感心を持ち、いまの時代に消えつつある「うるおいや安らぎ感」を与えてくれるという緑と水の憩いの場を保全し、未来世代に受け渡す意義と必要性を強く感じた次第です。
特に水無川へ浸透した地下水が、最も多く湧き出しているのが地形的に南東部である今泉地区に集中しています。山間部の湧水は、登山中に撮影しましたが、街中の湧水は車で数日間通い、街中で宅地造成により探しにくい所は、電車で行き徒歩で探索して、デジカメに納めました。しかし知らぬ土地であるため、事前に綿密に調査し地図落としして行きましたが、方向音痴の傾向があり車でグルグル廻り探しても見つからない湧水も幾つか有りました。併せて地理に不慣れな為に、白笹稲荷神社湧水・一貫田湧水・白笹の泉・芹沢湧水等、私有地も含め一ヶ所に集中した場合、市外の部外者である私には区別と関連が判然とし難く、思い込みや情報の混乱で間違えて掲載し紹介している部分が有るかも知れませんのでご了承ください。
白 笹 の 泉
前記したように、今泉地区農家の庭先には、自然の湧水が多数見られ、これらは地下水源の自噴水が現在でも私有地にあり、その一典型が白笹の泉です。私有地の湧水を掲載するのは本意ではありませんが、名無し湧水の一例として紹介しておきます。所有者の案内看板には、「この湧水は、初午祭の前夜、子供の頃の記憶の中で、白笹稲荷神社の使者である白狐が金色に輝く稲穂を口にくわえ、夢枕に現れて『この地に筒を差し込めば、こんこんと湧く霊水が出る』とお告げがあり、筒を差し込んだところお告げのとおり湧き出したものです。」とありました。
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【案内】白笹稲荷神社駐車場より、藪道を横切ると徒歩3分
金 目 川 に沿った名水・湧水
護 摩 屋 敷 の 水
護摩屋敷とは、山伏がヌルデの木などを焚いて修行する事をさします。修行に訪れた僧達は、ここの水で身を清めたと伝えられるところからこの名前がついています。水くみ場が二基整備されていますが、人気があり大勢の人が水汲みに来ています。
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【案内】小田急線秦野駅よりバス(秦21系統ヤビツ峠行)で約45分、ヤビツ峠下車、県道70号線を宮ヶ瀬湖方面へ下り徒歩約25分、富士見小屋(現在は空き地)近く。秦野市寺山1692
春 嶽 湧 水 (はるたけ)
蓑毛からヤビツ峠に向かう柏木林道が金目川と交差する場所にあり、丸木橋の手前の登山道の下をパイプが横断し、川に流れ出ています。水道水源として利用され、脇にコンクリート貯水タンクがあります。金目川の源流の水だそうで水質は硬度が低く、柔らかい軟水です。私は丹沢登山215回、夏はいつも此処で給水していくのが習慣で、丹沢では一番美味しい水と自認しています。車が入れないので徒歩のみ。
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【案内】小田急線秦野駅よりバス(秦20系統蓑毛行)で約25分、蓑毛下車。徒歩約30分
246号厚木方面から名古木交差点右折約5Kmで蓑毛パス停横のボーイスカウト記念像の川沿いに右折、鱒釣り場の先を暫らく行くと蕎麦屋が有り車は行き止まり。駐車場なし。蓑毛バス亭から徒歩30分
無 番 荘 の 水 ( 仮称 )
金目川の源流の水だそうです。無番荘の敷地内に有り、登山客にも飲めるよう登山道寄りに設置してあります。蓑毛バス停から徒歩10分、春嶽湧水の手前途中であり、私は毎回ここでうがいをし、軽く口に含んで身を清め、春嶽湧水で給水してから柏木林道を通り、ヤビツ峠へ抜けるのが習慣です。
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【電車】小田急秦野駅から蓑毛行きバス終点。ボーイスカウト記念像の川沿いの道を登り、徒歩10分位。鱒釣り場、蕎麦屋を通り、暫く行くと私有地右側端に有り利用出来ます。
清 水 湧 水 跡
大山道(坂本路)のすぐ脇に湧いていた泉で、この付近の地名の「清水」はこの湧水に由来している。現在は、県道70号線の道路下に埋もれて湧水は見えない。道路脇に嘗ての名残の石碑が建てられ、大山へ向かう坂本路の人々の喉を潤した往時の状況を伝えている。この清水は秦野市立東中学校の校歌の中で、
「清水が丘は夢のわくところ
いつも沸きたつ希望の泉 」
とあるとおり、豊富な水量を誇った湧水池が存在したと言われている。丹沢へは殆ど蓑毛から登るので、毎回バスの窓から気にしていた場所であった。
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【案内】 秦野駅よりバス(秦20:蓑毛行)10分、「東中学校前」下車、降りた所 ・寺山495
東京方面より車246号名古木信号右折、県道70号線で約10分 バス折り返し場、停車程度
神 の 沢 湧 水
表丹沢の南斜面の下、西田原の谷戸奥に小さな集落が、田圃に囲まれて佇んでいる。そこでは今でも崖下から湧水がこんこんと湧き出し、この集落の貴重な水源として地域の人々に活用され、また南側の多くの田の水源としても利用されている。私としては秦野で最後に見つかった湧水だが、この表通りは何回か探しながら通っていた。葛葉の泉にはカメラが故障してただ帰るのは芸無しと場所の確認、実際にカメラを持って撮りに行ったり、竜神の泉の帰り等、数回探したが見つからない難所であったり、そもそも場所そのものを間違えて思い込んでいたりと混乱していた面が有った。今日はその倍返しで恵まれていた。お寺さんへ寄るとたまたま私の実家と同宗派、親しみをもって尋ねると、なんと住職が軽自動車で先導し親切に案内してくれ現場まで一発で到着した。此処では、立派な水利用施設が存在しており、野菜などの洗い場としても活用されている様子が、今でも残されているという事前に調べた予備知識、写真を撮っていると軽トラに野菜を積んだ中年の女性が着くと早速洗い始め、絵に描いたような幸運に恵まれた。「便利ですね、ここでザッと土を落として・・・」と声を掛けると、「いえ、家では洗いません。ここで洗っていけば、そのまま食卓に出して食べられます」、という言葉が返ってきた。
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【案内】 秦野駅よりバス藤棚行(秦23)又は秦野駅循環(秦26)(秦27)で
国道246号名古木交差点を右折。藤棚三叉路を左折、田原ふるさと公園を通過、3つ目の信号を右折、山側に向かい民家が途切れる所からコンコンと湧き出していた。
田 原 ふ る さ と 公 園 湧 水
田原ふるさと公園は秦野市の東地区にあり、鎌倉幕府三代将軍、源実朝公の首が葬られたと伝えられている「源実朝公御首塚」 をはじめ、周辺の金剛寺、大日堂、波多野城址、ヤビツ峠、自然観察の森など、中世の歴史を伝える史跡とめぐまれた自然の中にある公園です。
木造二階建ての「ふるさと伝承館」には、農産物直売所、そば処「東雲」、そば道場、漬物加工施設が入っています。また、公園内にはそば粉を製粉するための水車小屋があり、のどかな農村風景がかもし出されています。東地区は丹沢の山麓地帯に位置し、少量多品種の農業生産が行われています。源実朝公首塚という史跡と、のどかな農村地帯の中に「田原ふるさと公園」はあります。この公園を通じて地域農業の活性化および農業者と都市住民との交流を図り、地域農業への理解を図ることを目的に開設されました。観光と地域振興を併せた憩いの場として、行政と地域一体で力の入れようが判ります。湧水調査の際何回か立ち寄っていますが、いつも家族連れで賑わっていました。
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案内】小田急線秦野駅下車、藤棚行きバス(秦23)または秦野駅循環(秦26)(秦27)で中庭下車後、徒歩3分
国道246号名古木交差点を右折。秦野清川線70号をまっすぐ行き、藤棚の信号で左に曲がる。東小学校、東公民館を過ぎ、約500メートル後、路地へ左折(看板あり)所在地:秦野市東田原999番地
山 里 会 湧 水
丹沢の南斜面、波多野氏の館が有ったといわれる場所に近い湧水を活用し、地域の住民が中心となって、協働して管理がされている「生き物の里」の湧水があります。此処は、メダカやドジョウをはじめ、多くの水棲昆虫などが生息し暮らしている場所で、一年中豊かに流れる湧水に守られています。
湧水場所を探すため、水は低きに流れるので上流へ向かって歩くと、底なし沼の注意看板が見つかり、湿地に丸太を敷いた僅かな踏み跡を辿るとせせらぎが現れ、それに沿って少し遡上すると湧水を発見。田原ふるさと公園は、秦野盆地の又その中の小盆地なので、散策してみると他の上部からも水が流れているので、何ヶ所か湧水が有るのではと考えられますが、一ヶ所しか探しませんでした。
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案内】西田原字堀之内 田原ふるさと公園を中心とした周辺地域
西 の 窪 (久 保) 湧 水
大山へ向かう道(坂本路)の脇にあった清水湧水など、付近にはこのような湧水の他、山沿いの付近に沢山の湧水がみられている。この場所の北側、現在は駐車場になっている所に「首切り畑」と呼ばれる場所があり、その東隅に一基の供養塔があり卒塔婆が掲げられている。これは、ここで処刑された大山寺の行者の供養とも言われるが、この塔には「井戸神様供養」の文字も刻まれていることから水神様ともみられる。この湧水は、南側の谷を見下ろす供養塔と共に、下の町まで続いている水田を潤している水源であった事から、湧水口付近にある「水波之売神」の碑と共に、水田を見下ろす高台にこの碑を建て、湧水に感謝してきた人々の想いは興味深い。「風土記稿」によれば、ここは天水場(溜め池)1919(大正8)年、旱害対策の横井戸が村の有志によって掘られた記念碑があります。
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【案内】 県道70号線 藤棚三叉路脇に供養塔あり、コンビニ脇狭い道を下ると「水波之売神」の石碑と豊富な湧水が出ている。元の道を戻らず、そのまま道路に向かって登って行くと、道路反対側に古い石碑と祠が祭ってあり、嘗ての歴史が刻まれている。
落 合 簡 易 水 道 の 水 源
秦野市の東地区にある落合集落、氏神様である八幡神社の鳥居脇にある横井戸から湧き出した湧水を集め、この地域の家庭の雑用水として、今でも利用されている簡易水道の水源です。
| 八幡神社
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【案内】 246号合同庁舎を右折、八幡神社鳥居脇、湧水脇の林道へ停車1台ギリギリ
清 滝 橋 の 湧 水
県道70号線を護摩屋敷の水を通過、宮ヶ瀬方面へ進むと幾つかの支沢の橋を渡る。10分程下ると清滝橋の標識が現れ、右側に大量の湧水が出ている。ガードレール内はコンクリートで固められ、足場はしっかりして水は安全に確保出来るよう配慮されているが、水量が多く濡れる心配あり。ヤビツ峠は越えるが、秦野の湧水である。
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【案内】50m先にガードレールが凹んで取り付けられており、1台の停車スペース
葛 葉 川 に 沿 っ た 名 水・湧 水
く ず 葉 の 泉
昭和60年に秦野盆地湧水群が名水百選に選定されたことをきっかけに、地域の人によって整備され水量豊富な湧水です。取り水口は二ヶ所あり、水場の前に駐車スペース有り。ポリタンを持って水汲みに来る人に出会う。周辺は、くれはの広場として整備されている。粋な設計の木橋を渡ると菩提山登山口となる。
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【案内】小田急線秦野駅よりバス(秦51系統菩提経由秦野駅行)で約15分、菩提原下車、徒歩30分
東名高速秦野中#I.Cより車で約40分、曽屋交差点から県道705号線を菩提方面へ、葛葉川沿いに山道に入り約2Km、途中「くず葉青少年野外センター」がある。・秦野市菩提2317−15
井 之 明 神 水 ( 曽屋神社湧水 )
曽屋神社の境内に有る湧水。江戸時代、井大明神(曽屋神社)の湧水を市内の「大道」(だいどう)に流して生活用水にし、この地域が栄えたと言われている。明治時代になって、この地域にコレラが流行したことから、対策としてこの湧水を水源として、我が国3番目の陶管による近代的な上水道が造られ、継承発展して現在の曽屋水道が完備されている。現在も神社境内に井之明神水が湧き出しています。
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【案内】秦野駅よりバス(秦51系統菩提経由渋沢行き)で約6分、宮前下車、徒歩1分
秦野駅より駅前道路途中信号菩提方面へ左折、246号線と交差する右角、曽屋神社境内。Pあり
く ず は の 広 場(葛葉川ふるさと渓谷)
『葛葉川ふるさと渓谷』の中央部に位置し、ナショナルトラスト1号で、敷地内には、くずはの家、ほたるの道等が設けられ、自然と触れあえる憩いの場になっています。6月初旬にはゲンジボタルが見られます。ほたるの里へ下りて行くと湿地帯で、所どころに湧水の水溜まりが見られ、水道水用地下水汲み上げの施設も有りました。
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【案内】秦野駅よりバス(秦51系統菩提経由渋沢行き)で約7分、宮上下車、徒歩3分
くずばの家(0463-84-7874)
メ ダ カ の 学 校 曽 屋 分 校
秦野市近代水道発祥地である水道記念公園(旧曽屋配水場)明治23年に給水を開始した曽屋区水道の水源の一つを利用して、平成11年12月にせせらぎと池を造りました。当初放流したメダカが繁殖したため、謡の『メダカの学校』にちなんで命名されました。トンボやカワ二ナ、水草も自然繁殖し、人工のビオトープとなっています。私が行った時は、男児3人が湧水池でメダカを網ですくって遊んでいました。
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【案内】秦野駅よりバス(秦51系統菩提経由渋沢行)で約6分、宮前下車、目前徒歩1分、 水道公園内
戸 川 に 沿 っ た 名 水・湧 水
竜 神 の 泉
標高520mの山腹に竜の形をした岩があり、清水が湧出していることから、水を司る【竜神】が宿ると伝えられている所で、昔から干ばつの年には村人が雨乞いを行い、雨の降るのを願ったのは、そこに竜神がいると信じていたからといわれている。昔から行者・猟師・炭焼きの人などが喉を潤し、ひと息ついた泉として知られています。滝も流れ落ちており絵になる風景です。
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【案内】小田急線渋沢駅よりバス(渋02系統大倉行)で15分、大倉下車し、県立秦野戸川公園「風の吊り橋」下の林道を遡上徒歩30分
行 者 の 水 ( 戸沢 )
丹沢は昔から山伏の修験道、その中でも岩場で最大の難所である行者岳(1180m)、現在も鎖場で危険な岩場です。その行者岳からの伏流水が湧き出ているのが行者の水です。戸沢は沢が幾つか合流する山中の平坦な地形で、山小屋も幾つか存在し、キャンプ場あり登山基地です。水無川の上流で川に沿って歩きます。
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【案内】 東名高速秦野中井 I.C から40分くらい。246号から大倉方面を越し戸沢方面へ入り、竜神の泉を越し林道終点、作治小屋そば。舗装されていない林道で車の腹を擦る悪路を走らされる。
小田急「渋沢駅」から大倉行き終点「大倉」下車、徒歩30分で竜神の泉、更に奥へ60分歩く。
・秦野市戸川字行者1470−2
不 動 の 清 水
大倉尾根を登り塔ノ岳(1491m)へ。頂上より標識に従いユーシン方面へ下る。登山では高所で得られる貴重な湧水。分水嶺で塔ノ岳反対側斜面に湧き出ている僅かな清水で、戸川でなく玄倉川へ注いでいます。
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【案内】大倉バス停より大倉尾根を登り塔ノ岳へ、更にユーシン方向へ0.3km、往復30分、登山者以外はNG。
秦 野 西 部 ( 四十八瀬川に沿って )
浄 徳 院 の 浄 福 水
浄徳院本堂は道路右側の坂の上に在り、浄徳院本堂の裏庭には茶室が建てられ「水琴窟」と名付けられた石庭が有る。浄福水は浄徳院の境内には無く、道路反対側の駐車場先の木立の間を下ると菖蒲園で、その中に浄福水は有る。看板下の水は僅かだが、右側の流れの方が水量は豊富で、パイプから流出する所を探せば写真として絵になる。昔の古井戸や竃の残骸などが園内に乱雑に残されていた。
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【案内】東京方面より国道246号線菖蒲交叉点を右折.菖蒲会館前バス停を過ぎてすぐ、右に浄徳院本堂。十数メートル行くと左側に広い駐車場先に菖蒲園は有り
【電車】小田急「渋沢駅」北口から大井松田行「菖蒲」バス停下車徒歩10分。渋沢駅から徒歩30分。 秦野市菖蒲58
柳 川 地 区 湧 水 地
秦野市の西のはずれに位置し、小盆地を形成する柳川の谷戸田地域は、山間の小盆地地形の中で、自然に恵まれた里地の原風景と環境を色濃く残しており、豊かな生態系がみられるなど野外生物の観察に適した場所である。その中央部では、豊富な湧水を水源とし利用した水田があります。周辺には多くの貴重な生き物か棲息しており、2002(平成14)年春に秦野市が「生き物の里」第1号として指定をした場所で、夏には沢山の蛍が舞うなど、市内に残された貴重な里山風景が残され保全活動も行われている。
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【案内】 浄徳院・浄福水を越えて少し行くと信号有り、左折し窪地の中心部が柳川の谷戸田地区で看板あり。渋沢駅北口から平日のみバス4便の運行あり。 秦野市柳川
三 廻 部 の 名 水 ( 四十八瀬川湧水 )
四十八瀬川の上流に有る湧水、四十八瀬川は、塔ノ岳・鍋割山の渓谷を水源とし、秦野盆地の西部を北から南へ流れる延長10.8km、流域面積16.5qの河川で、松田町寄で中津川と合流し、川音川と名前を変え、最後は酒匂川と合流します。名前の由来は、四十八もの瀬があるからとも、四十八回も流れを変えたからともいわれ、何度も洪水をおこし、その度に流れを変えた暴れ川だったようです。四十八瀬川には、ウグイ、カジカ、カジカガエル、ホトケドジョウ、アユが生息しています。
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【案内】三廻部の湧水は、浄徳院へ行く246号線菖蒲信号を右折、そのまま更に四十八瀬川沿道路を遡上し、みくるべ病院先松田へ抜ける三廻部林道中間点にあり、豊富な水量で湧出していました。
秦 野 南 西 部( 渋沢丘陵に沿って )
若 竹 の 泉
渋沢丘陵からの湧水で、渋沢丘陵にに沿って流れる室川の源流に位置します。平成2年地元の有志達が、昔から使っていた横井戸を多くの人達に利用して頂こうと整備し公開したものです。周囲は自然が保全され、ゲンジ・ヘイケ・ヒメ・クロフドボタルが生息し、秦野市より平成元年「ふるさといきものの里」に認定されています。
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【案内】 小田急線渋沢駅よりバス「若竹の泉」行き終点。 「寿湘ヶ丘老人ホーム」目標に、徒歩約40分
谷 津 湧 水
この場所は、「谷津湧水一渋沢丘陵」の小さな谷あいの湧水で、昭和50年代中頃まで水道水源として利用されてい
ました。この湧水を利用して水田が作られ、谷戸田を形成しています。周辺地域の地主が休耕田と山林を「ふれあいの里」として地域に提供したことから、1991〜92(平成2〜3)年度にわたって渋沢小学校が、ここで生活科や理科の研究の場として活用したことを契機として、その後は地域の環境学習の場として解放され、今でも活用されています。「生き物の里」の看板、奥を見ると<草の広場が見えたので、ぐるっとひとまわりすると、自然に草が繁った湿地帯。中央に池を横断する木の渡し橋があり湿地をよこぎれます。現在、約1.5haの場所に、湧水に恵まれた谷地が、地域の水棲生物に適した遊休地となっており、現在も水道資源になっています。凄い水量の自噴水です。 市指定第2号生き物の里。
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【案内】車で若竹の泉から反対方向の坂道を上り、又坂を下った所に5分ほどで右手に小さな神社があり、その先並びのコンクリート垣上に、”生き物里・ふれあいに里”の看板あり、徒歩15分ほど、私は3〜4回車で探して直下を行き来したが、湿地帯という先入観念が邪魔をし看板を見落とし通過していた。
赤 松 沢 湧 水 ( トラ沢湧水 )
渋沢丘陵の小さな谷あいの湧水で、昭和50年代中頃まで水道水源として利用され、現在も水道資源となっています。という、秦野市観光課の「秦野名水まっぷ」の説明なので、近くまで何回も行ったり前を通っているのに所在が不明で,中々探し当てられせなかった。狭い階段を下りていくと、湿地帯になり湧水を集めて流すマンホールがあり、道路下を潜る暗渠があり反対側へ流す設計であった。赤松が生えている訳では無く、鉄分(Fe)を多く含んだ湿地帯らしく、暗渠に分離沈殿した鉄分が赤く付着していた。標識も目印も無く、事前に所在を確認したておいたのでどうにか探し当てることが出来た。
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【案内】渋沢中学、渋澤神社の前の道路を挟んだ湿地帯であり、狭い階段は有るが枯れ枝が落ちて塞がれ、蜘蛛の巣が張られ、見学者もなく知られて無い湧水場所であるらしい。
峠 湧 水 (峠の水生生物観察園))
渋沢丘陵の小さな谷間の集落に在る狭い遊水地、赤松沢湧水を探し廻って迷い、偶然見つけた湧水地です。秦野市の名水まっぷにも、他の地元団体・組織のHPにも、何処にも紹介されていませんでした。水量豊かな水源ですが、見学するだけで、飲むことはできません。2006(平成17)年7月「生き物の里」第3号指定。
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【案内】谷津湧水を下り708道路交差点信号を右折、渋沢中学入り口を通過し少し行くと峠隧道を通過後すぐの信号を左へ下りる、直ぐ先に峠バス停、その左側の草の繁った谷が峠湧水。
震 生 湖
1923(大正12)年9月1日の関東大震災のの際に、地震動によって渋沢丘陵が200mにわたって崩落して市木沢をせき止めたためにできた自然湖です。その川筋と窪地が湖となったもので、流入河川・流出河川ともに存在せず、地下水脈で周囲の水系とつながっている。秦野市と中井町にまたがる湖で、周囲(北側)には、震生湖公園が作られていて、湖の近辺には子供が遊べる広場などがあり、休日になるとハイキングや釣りをする人で賑わう。
震生湖とは、地震調査に訪れた寺田寅彦理学博士が名付けたと言われ、湖畔にはその際に詠んだとされる句碑も建っている。「山さけて 成しける池や 水すまし」
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【案内】 白笹稲荷神社前の道路を登っていくと広い道路に出、震生湖入り口渋沢丘陵の中
秦野駅から路線バス(神奈川中央交通・秦15系統)「震生湖」下車
秦 野 盆 地 番 外 編
厳鳥湿性公園厳島神社・弁天様の湧水
巌鳥神社は地元では「弁天様」と親しまれ、周辺では湧水を利用した湿地水田として耕作が行われていました。ただ近年離農や減反による耕作放棄で荒地化が日立つようになり、昭和40年神奈川県の自然環境保全地域に指定された。豊な湧水をたたえるかつての姿を復元・保全することを目的に平成13年度から2ヶ年計画で公園整備事業が進められ、平成1S年4月10日に開所式が執り行われました。園内は、巌島神社を中心に参道や湧水口睡備(湧出量・一日およそ2600トン)湿性地を巡る木道400m・休憩広場・芝生広場・東屋・トイレなどが整備されました。またこの公園では、様々な水生動植物を鑑賞できます。5月下旬から7月初旬にはほたる観賞も出来ます。また、毎年5月下旬には「竹灯篭の夕べ・3000本の竹灯の幽玄な光とゲンジボタルの神秘な光が厳鳥塵生公圃を美しく灯します。昼間には両日とも、竹灯竃づくり体験も・・・』が開催されます。
<厳島神社>
この神社は、文化4年(1807)年に建てられ天保l1(1840)年、安敢4年{1857年}及び昭和52(1987)年に改築された。江戸時代は「弁天様」と呼ばれたが、明治21869)年、厳鳥神社と改名された。祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、倉稲魂命{うかのみたまのみこと}で、祭日は4月16日であったが、現在は蓑笠神社の祭日と同じ日に行っている。また、周囲は清水が豊富に湧き出ていて、蛍やシマドジョウなどの清く澄んだだ水にしかいない小動勧が、今でも生息する湿原である。(平成2年3月中井町教育委員会)
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【行き方】 小田急線秦野駅から二宮駅行きバス、東海道線二宮駅から秦野行きバス20分。
いずれも北窪入口下事徒歩3分。
車、東名秦野中井I.Cより二宮方向、ガソリンスタンド左折、直ぐ右折指示板5分
246号名古木交差点を左折、道順は同上15分 ・中井町井ノ口 1310
大 洞 橋 湧 水 ( 仮 称 )
県道70号線を宮ヶ瀬方面へ下ると、清滝橋湧水がドッと流れ落ちている。ここまでは秦野市の湧水である。暫く下ると小さな境橋が在り、ここを区切りとして清川村となる。70号線を下って行くと少し林道が開けた場所に大洞橋が有り、ここに大量の湧水が湧き出し沈殿槽まで造られている。沢ではないかと良く調べたが、れっきとした湧水であった。
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【案内】 県道70号線を宮ヶ瀬方面へ下り、清滝橋湧水から車で20〜30分
青 宇 治 橋 湧 水 ( 仮 称 )
県道70号線を宮ヶ瀬方面へ更に下ると、青宇治滝橋という新しく掛け替えられた、他よりも広い橋に出合う。この橋は青藤沢に架けられた橋であり、その脇には高畑山の登山口が在り、丹沢山へと通じている。湧水は橋の手前50m程の左側に湧出している。登山前の給水には余りある量である。
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【案内】 県道70号線を宮ヶ瀬方面へ下り、246号名古木交差点から23.8km地点。橋の近辺がスペースに余裕を採って造られてあり、喉を潤すのに停車1台は可
丹沢の名水(秦野盆地湧水群)めぐり掲載の基本理念